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幸福な食卓/瀬尾まいこ

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★★★☆☆

父さんが自殺を失敗したときも、
母さんが家を出たときも、
朝は普通にやってきた。

そして、その悲しい出来事のあとも…。
泣きたくなるのはなぜだろう?優しすぎるストーリー。


眠り猫の憂鬱」のせつらさんのとこから見つけて読みました。
初の瀬尾作品
文章の感じが江国香織に似てるかな
ばらばらとまとまりなく書かれているようで、
実は無駄がひとつもないという、
洗練された、女性ならではのやさしい感じの文章がプー子は大好きです。
父が自殺未遂をして、
母が家を出て行って、
佐和子も兄は心に深い傷を負って。。。
暗く書けば書くほどどこまでもいっちゃいそうな内容なのに、
どこかあったかい感じがします。
登場人物もみんなやさしいしね。
安心して読めます。

数年前まで安定した普通の家庭で過ごした私は、
家族というものを守り、
維持していくことの難しさを知りませんでした。
これは一度壊れてみないと絶対にわからない。
当たり前のことが当たり前じゃなくなることが、
どれだけ恐ろしいことか。
読みながら、改めて家族について考えさせられました。

佐和子と大浦君のかわいらしい恋愛についても
ほほえましく読みました。
でも最後は大浦君が、
佐和子にクリスマスプレゼントを買うために始めた新聞配達のバイト中に
事故にあって亡くなるんですね。
実は本編とはあんまり関係ないけど、
大浦君を失ったことを悲しむ佐和子の様子で、
心がふるえ思わず涙してしまった一文を挙げときます。
「大浦君の行動はいとも簡単に、
とても確かに想像できた。
それほど、私たちは一緒にいたのだ。」

なんでかわかんないけど、胸にぐっとつまりました。
本を読んでいて、こうゆう文章に出会った瞬間が、
なによりのしあわせです。
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テーマ : 読書感想文 - ジャンル : 小説・文学

COMMENTS

この作風は大好きです。

こちらもおじゃまします。
プー子さんはこの作品が初の瀬尾さん作品なんですね、私は「図書館の神様」
でしたが、瀬尾さんの作品はどれもテーマが重いわりにポジティヴで暖かい作品
ばかりで安心して読めるんですよね、出だしからどういう内容?っていう感じだったけど
読み進めるととても面白いんですよね、そして最後はきっちり終わってるという
何とも不思議な作風です。

>せつら さん

男性でこうゆう作風が好きな人は珍しいかな?
残酷?でありながらなんともやさしい
不思議な雰囲気持ってますよね。
うちの旦那さんなんかは全く受け付けません。
ハマるとずーーっと読んじゃう感じの作家さんだと思いました♪

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